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放浪記

20年以上の世界放浪を綴った自伝的連載。各地での出会いと別れ、日々の断片を残しています。

521件の記事 ・ 11 / 22 ページ

2期目のゴアの話28(放浪記280)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 約束した日時にSさんは我が家へやって来た。 午前中の気分がまだすっきりしている時間帯だ。 数日前から肉食をやめるように言われていて、昨日からは大麻を吸っていない。 肉体と意識のデトックスが必要なプロセスらしい。 Sさんが言うには、DMTを吸うと

約3分 放浪記 #280

2期目のゴアの話27(放浪記279)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) DMTと言うドラッグの噂が広がっていた。 僕はDMTの噂を半年ほど前に聞いていたが、あくまでも噂の域を出ず、実在するのかどうかも怪しいし、実際に摂取する機会がやってくるとは思っていなかった。 噂では、LSDの10倍くらい強い幻覚剤で、とんでもな

約3分 放浪記 #279

2期目のゴアの話26(放浪記278)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) このシーズンのゴアは、警察の締め付けが厳しくなり、夜の22時以降は大音量で音楽をかける事が規制されるようになっていた。 野外でのパーティーも厳しく規制され、滅多なことではパーティーが開かれなくなっていた。 後で知った話だが、ゴアのパーティーシー

約4分 放浪記 #278

2期目のゴアの話25(放浪記277)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) そういった突き詰めの結果は、ドラッグでの遊びにも現れていて、通常の旅人たちは、大麻の他には「サイケデリック」と呼ばれるLSDやMDMAなどの幻覚剤にしか手を出さないのだが、軍団は「粉物」と呼ばれるコカインやヘロインにも手を出していた。 そして勢

約4分 放浪記 #277

2期目のゴアの話24(放浪記276)

ゴアに潜む危険は何も交通事故だけではなく、家に泥棒に入られることも起こりうる危機だった。 RさんとTちゃんのカップルは、ゴアへやって来て、旅人の中心地から遠く離れた、マプサの町に近い森の中に居を構えていた。 多くの人々で賑わうビーチライフよりも、静かな森の中で食生活に重点をおいた

約3分 放浪記 #276

2期目のゴアの話23(放浪記275)

変わり者で金銭感覚が自由なNくんは、楽しすぎるゴアから出ることができずに、次第に旅の資金が尽きていった。 ある日、とうとう帰りの飛行機代以外は一切お金がないところまで行き着いてしまい、家賃を払うことができなくなってしまった。 そこで、うちの居間へ居候させてあげることにした。 僕も

約2分 放浪記 #275

2期目のゴアの話22(放浪記274)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) Nくんの変わり者具合は、ゴアという自由な大地と、ゴアトランスのパーティー、そして大量のLSDによる意識増幅効果により勢いを増していた。 ゴアトランスのパーティーでは、タンゴやサルサ、バレエやエアロビクスなどとは違い特定の踊り方はなく、誰もが自由

約3分 放浪記 #274

2期目のゴアの話21(放浪記273)

基本的にゴアにいる人は変わり者ばかりなのだが、その代わり具合には色々な個性があって、明るいものや暗いもの、優しい感じや怖い感じや、田舎的なものや都会的なものなど、あらゆる種類があった。 色々ある中でも、僕がオタク的な個性を持った旅人だからか、オタク的な個性を持った変わり者の友人が

約2分 放浪記 #273

2期目のゴアの話20(放浪記272)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) ゴアには色々な日本人の旅人が来ていた。 僕たちがいたエリアの5%くらいは日本人だったんじゃないかと思う。 色々なタイプの日本人がいたが、友人になるのは波長の合う人達だけで、全体からするとごく一部だ。 僕はインドを旅して、インド国内でゴアトランス

約4分 放浪記 #272

2期目のゴアの話19(放浪記271)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) ゴアの持つ自由さは、人々の持つ才能を最大限に活性化するのに役立ち、多くの旅人たちはゴアを経験することで、飛躍的な人間的成長を経験する。 それと同時に、その自由さは諸刃の剣で、悪い面も最大限に増幅する。 元々から精神に不調を持っているものは、異常

約3分 放浪記 #271

2期目のゴアの話18(放浪記270)

ゴアでの生活は南国のパラダイスで、美味しい食材が山ほどあり、値段も驚くほど安い。 市場に行けば、とれたての新鮮な魚介類が溢れ、街に行けばインドでは相当珍しい牛肉や豚肉まで手に入る。 僕たちはここぞとばかりに美食の日々を楽しんだ。 街では牛肉が1キロ百円ほどで手に入る。 身が締まっ

約4分 放浪記 #270

2期目のゴアの話17(放浪記269)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) とにかく全てが負のスパイラルで回っていた。 恐らく最大の原因は、僕とYさんのミレニアムを最高のパーティーで年越ししたいという執着にあったのではないかと思う。 そこに去年のゴアと今年のゴアを比較する思考回路が物事を捩れさせて、幼稚な人間性が自分の

約3分 放浪記 #269

2期目のゴアの話16(放浪記268)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) Aさんのあさっての方向への努力は加速して行き、ますます捩れた方向へと進んでいく。 ゴアでの経験値を上げたいAさんはDMTという超強力な幻覚剤を使用するようになって行った。 DMTというのはアヤワスカという南米のアマゾンのシャーマンが使う、強力な

約3分 放浪記 #268

2期目のゴアの話15(放浪記267)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕たちはYさんの家に行き、チロムを吸いながらくつろぐ。 しばらくするとお腹が空いてきたので、Yさんがこの日の為にわざわざ日本から持ってきた餅をみんなで食べることにした。 インドで日本の食材を手に入れることはなかなか難しく、正月に餅を焼いて海苔を

約3分 放浪記 #267

2期目のゴアの話14(放浪記266)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) Yさんはチャイ屋に座り込み、意識の深みを放浪していた。 それは夜中じゅう続いており、僕はダンスフロアからチャイ屋に戻ってくるたびに、Yさんが真剣な顔をしているのを横目で見ていた。 こういう状態の時はそっとしておくのが一番だと、経験から知っていた

約3分 放浪記 #266

2期目のゴアの話13(放浪記265)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 基本的には、LSDをとると知覚が加速して、感覚が増幅し、肉体の動きも素早くなる。 だが、ある線を越えると、その極度の活性化に知覚も感覚も肉体もついていくことができずに、シャットダウンしてしまう。 その状態になると、脳みそとしての知覚ではなく、神

約3分 放浪記 #265

2期目のゴアの話12(放浪記264)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 本来のパーティー会場であるパライソが警察によって潰されたことによって、今年のパーティーは新しく作られたヒルトップと呼ばれる場所で開催されることになった。 噂では、ヒルトップのオーナーは警察の幹部とつながりがあるので、パーティーが潰されることは無

約4分 放浪記 #264

2期目のゴアの話11(放浪記263)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) クリスマスの後は、ニューイヤー・パーティーがやって来る。 僕は、いまいち絶好調になりきれなかったが、精一杯楽しもうとしていた。 去年のパーティーでは18時間ぶっ続けで踊って、最高の年越しを迎えたが、今年の自分の乗り切らない気分では、そこまでハイ

約3分 放浪記 #263

2期目のゴアの話10(放浪記262)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) ゴアの文化に執心の僕とYさんは、このタイミングで大きな買い物をする。 それはチロムだ。 ゴアの世界で生きる者たちにとっては、チロムは身だしなみの一つのようなもので、一人前のゴア人ならチロムの一つくらいは持っていないといけない。 もちろん、持って

約3分 放浪記 #262

2期目のゴアの話9(放浪記261)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕は恋人と付き合うのは初めてだったし、そもそも人付き合いをした事がほとんど無かった。 幼少時は大人しくて内気ないじめられっ子だったし、大阪で一人暮らしをしていた時は、オタク街道まっしぐらだったので、人との接し方をろくに知らずに今まで来ていた。

約3分 放浪記 #261

2期目のゴアの話8(放浪記260)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕とIちゃんとYさんにとって、このクリスマスパーティーは不発に終わった。 その反面、AさんとDくんは大いに楽しんでいた。 パーティーの環境自体は巨大なスピーカーと上手なDJで、文句のつけようが無いような素晴らしいものだったが、僕が求めていた異次

約3分 放浪記 #260

2期目のゴアの話7(放浪記259)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) ゴアのパーティーでお金を取ることは、社会システムに対する反骨精神にもとる行為だが、僕たちは反骨精神を失ってはいなかった。 パーティー会場の裏側のジャングルに潜り込み、裏側から潜入したのだ。 パーティー・オーガナイザーからすれば、良い迷惑だが、僕

約3分 放浪記 #259

2期目のゴアの話6(放浪記258)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕たちはセットした目覚ましに合わせて3時に起床した。 睡眠薬のおかげで深い眠りにつくことが出来て、すっきりと目を覚ますことが出来た。 作戦は成功したようだった。 起きて最初に目についたのが、半分ほどが燃え尽きて、焦げた上にびしょ濡れの枕だった。

約3分 放浪記 #258

2期目のゴアの話5(放浪記257)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) ゴアのクリスマス・パーティーは世間一般でいうクリスマスとは大きく違う。 クリスマスツリーもなければ、緑と赤のデコレーションや、サンタのモチーフなどもない。 ゴアに集うサイトランス好きの旅人たちにとっては、クリスマスとは単にパーティーをするための

約4分 放浪記 #257