サハラ砂漠のオアシスで共同生活する話18(放浪記406)

放浪記 #406 約2分 1,036字
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焚き火を囲んだ話2

色々な話があったが、一番衝撃的だったのはガンドルフさんの話だ。

彼はなんと、フェスティバルが始まる直前に離婚することになったんだという。

奥さんや娘がいるという話はしていたが、あまり詳しく話さなかったのは、ややこしい裏事情があったからのようだ。

彼は詳しい事情は話さないが、僕とIちゃんが勝手に想像する分には、人々をエコ意識に目覚めさせて地球を救うという、彼自身の使命に邁進し、家庭をあまり顧みなかったのではないか?という想像だ。

実際のところは分からないが、ガンドルフさんのような人格者でも恋愛がうまくいかないことがあるのだという現実は、僕たちに現実の厳しさを再認識させた。

それと同時に、魔法使いのおじいさんに抱く完璧さというイメージが崩れ去り、ガンドルフさんを自身の人生を生きる一人の人間として見ることにもつながった。

年齢

さらに衝撃的だったのは、ガンドルフさんの年齢を聞いたことだ。

彼はチルアウトエリアのオーガナイズを担当しており、その貫禄と心の大きさで、見事に人々を率いてフェスティバルを成功に導いた。

魔法使いのおじいさんそのものの見た目と、豊富すぎる人生経験からして、相当年配のヒッピーおじいさんだと考えていた。

おそらく、65歳から75歳くらい。

だが、彼の娘は8さいと11歳だという。

予想する年齢にしては、子供の年齢が低すぎる。

このタイミングで、誰かが彼に年齢を聞いた。

その年齢には誰もが驚きを隠せなかったが、あまりにもギャップがありすぎて、誰もが何も言えなかった。

彼のその見た目に反して、実際の年齢は48歳だった。

世界を放浪して、隠居に入ったご老人かと思いきや、小学校低学年の子供がいる働き盛りのお父さんなのである。

しかも離婚したてという。

勝手なイメージを作り上げて、勝手に信じていた自分たちの責任だが、何とも驚いたものだ。

人生50年といわれる江戸時代においての歴戦の武将や軍師などのような風格が漂っている。

人間とは分からないものである。

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