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デリーでの出会いの話1 デリーでの出会いの話1

放浪記 第二百三十七話
約2分 · 1,060字

ベテラン日本人ヒッピー

旅人の間で噂になる旅人の宿だけあって、面白い人が色々と居たが、その中でも僕たちにとって衝撃的だったのは、日本人のおじさんの旅人に出会ったことだ。

Jさんと名乗る小柄なおじさんは、飾らない気取らない何気ない風でありながら、全身からオーラのようなものがビンビンに出ていて、長年激しい旅を乗り越えてきたものだけが持つ貫禄とカリスマがあった。

ゴアでも、日本人のヒッピーのおじさんに出会っていたが、貫禄とカリスマに関してはJさんは他の旅人と一線を画していた。

Jさん本人は何も言わずとも、ヤンチャで反抗心の塊のようなUくんが一瞬で感服して敬語で敬ってしまう様な、本物だけが持つ何かがあった。

かれこれ30年ほど旅を続けているJさんの話は、まるで金太郎飴の様にどこを切り取っても面白い話に満ちていて、僕たちはすぐに魅了された。

旅先の収入

色々と面白い話があったが、僕が興味を持ったのは、旅の先々でお金を稼ぐチャンスを目ざとく見つけて、楽に大金を稼ぎながら遊んで暮らしていたという話だった。

旅人の持つ可能性について目を開かされた気分だった。

Jさん曰く、こだわりを捨ててその場その時に出来ることを、要領よくやって行くのが秘訣だと言う。

Jさんが良くやるのは、世界中で開催される巨大なフェスティバルに参加して、がっつりと稼いでから、そのお金で物価の安い国でのんびり暮らすというもの。

一番稼いだ話を聞くと、ラブパレードという100万人規模のドイツでのテクノイベントでサングラスを売った話をしてくれた。

白人の眼球は日光に対して強い耐性がないので、6月の強い陽射しの下ではサングラスがないと辛いらしい。

そのタイミングに合わせて、タイで安いサングラスを大量に買って、100万人の観光客に売りさばくというものだった。

Jさんは三日間で50万円を稼ぎ、その後はそのお金を持ってインドで1年遊んだという。

そんな旅の仕方があることにも度肝を抜かれたし、実際にそんな成功話を持つ人に出会ったことも衝撃だった。

自分が如何に小さい視点で旅していたかを思い知らされたし、なんだって出来るという思いを強化させられた。

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